アフターコロナと生前準備

投稿者: | 2020-04-02

まだ感染流行の収束が見えない中ですので、ちょっと気の早い話ではあるのですが。

一部で新型コロナウイルス感染症の流行が収束したあとのこと、「アフターコロナ」について語られるようになっています。経済はどうなるのか。社会どうなるのか。文化はどうなるのか。などなど。

生前準備も、それなりの影響を受け、変容を迫られるのだろうと思います。日本でもそうなるかどうかわかりませんが、医療の収容能力を超えて重症患者が発生し「命の選別」を迫られている国もあるわけですから、多少なりとも死生観に変化が起こるだろう、と考えるのが自然です。災害や事故・テロなどでトリアージが必要になることは多くの人が理解していたでしょうが、新型感染症でこんなことになるなんて多くの人は夢にも思っていなかったでしょうから(もちろん、私もその一人です)。

まずは生前準備の必要性を感じていながら手を着けていなかったような人たちが、少しでも進捗させる、という風になりそうです。従来とは切迫感が違うでしょうから。

そして中身も、変わってくるかもしれません。医療や介護についての意思表示にもっと真剣に向き合うことになるでしょう。加えて、葬式がどうとか墓がどうとかいったことよりも、残された人生をどう生きるのか、何のために生きるのかがこれまで以上に切実な命題となるのではないでしょうか。

そして何より、こうしたことについて自分の頭の中だけで考えるのではなく、家族に伝え、調整を図っておくことの大切さも認識されるといいな、と思います。事故や災害なんかでもそうですが、いざという時に意思を伝えるチャンスが永久に失われ、そのまま逝ってしまう、ということほど悲しいものはありませんから。

まずは素早い感染収束を祈るばかりですが、そのあとに向けた備えや頭の体操も少しずつ始めておきたい者です。

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