これからの時代の「つながり」

投稿者: | 2009-05-09

以前、「シングルの互助組織」というエントリを書きました。

それに絡めて、そうした互助組織一般について考えてみたいと思います。堺屋太一なども言っていることですが、これからの日本では血縁はもとより職場の縁、つまり職縁も、人々が帰属意識を持つきっかけとはなりにくい面があります。

関心や好みを通じて、自発的につながりを形成する、というのが主流になると思われます。

その際、カギを握るツールとなりそうだと私が見るのが、次の3つです。

SNS
目的別SNSです。これからは、集団の目的や活動形態に合った形にカスタマイズされた目的別SNSに多元的に所属する、というのが一般化すると思います。SNS自体、もっと進化するでしょうね。どんなSNSに所属しているかが、その人の人となりを表す大きな要素になる気がします。

イベント
単に飲み会やお食事会でもいいです。みんなが集まって対面でコミュニケーションをすることは、間違いなく集団の絆を強めます。SNSによる日常的なコミュニケーションとイベントとが、相乗効果をもたらすのが理想ですね。

地域通貨・コミュニティ通貨
通貨と付くのでお金の問題と捉えられてしまうかもしれませんが、本質は労働の相互交換です。互いのために労力を出し合うことで、相互の結びつきが強まる、と。別に新しいことでも何でもなく、以前の地域コミュニティが普通に行ってきたことです。新しいといえば、その「対価」がバーチャルな通貨でやりとりされるであろうことくらいでしょうか。

この3つを有機的に絡め、集団の絆を強めながら、目的を達成していく。これからの時代、こうした集団でのふるまいに我々は習熟しなければなりません。いや、きっとそうなるでしょう。

そうした無数の互助組織が至るところで輝いていく中から、社会が次第により良いものとなっていく。それが私の社会改善のビジョンです。

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