問題は、「住まい」だ!

投稿者: | 2009-05-09

先日の「35歳の生き方」からの連想エントリ。

子育て世代の経済的負担の最たるものは、ローンなど住宅費と、子供の教育費だと思います。特に前者は、この世代だけでなく、高齢者や独身者、ワーキングプアなど、いわゆる経済的弱者みんなにとって、大きな負担であり、問題です。

従って、仮に良質で安価な住宅が大量に供給されれば、上に挙げた「弱者」たちの困難は、大幅に緩和されます。解決する、とまでは言えませんが。

この際、ポイントは2つあろうかと思います。

集合住宅・賃貸住宅をメインにする
政府は、経済的波及効果をねらって持ち家促進の施策を採っています。でもこれからは、誰もが安心して自分の住まいを確保できる、ということのほうが大事になります。そうなれば、むしろ集合住宅・賃貸住宅をこそ優遇するべきではないでしょうか。

「機能」は都市内で実現する
これは黒川紀章から教わったことです。日本の住居は昔「ウサギ小屋」と揶揄されたものですが、生活の中で生じる様々な機能へのニーズは、都市内で満たされればそれほど問題ではありません。コンパクトシティというコンセプトともども、都市全体を見据えて生活を考える、という視点は重要かと思います。それこそが、安価な住宅のカギとなるでしょうし。

やったことはありませんが、夜寝るところすらないホームレスは辛いものです。ホームレスができるだけ発生しない社会、というのは、追求するに値する政策目標だと思います。

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