忌野清志郎の「ロック葬」

投稿者: | 2009-05-14

ここのところ葬儀がらみのニュースは、忌野清志郎の「ロック葬」に埋め尽くされた感があります。

9日に青山葬儀所で行われた告別式には、4万2千人が弔問に訪れたそうです。過去の有名人の「大量弔問」としては、XJAPANのhideが5万人、美空ひばりが4万2000人、ZARDの坂井泉水が4万人、尾崎豊が3万7000人だそうです。若くして自殺したミュージシャンが突出する傾向にあるようですね。

個人的には、忌野清志郎およびRCサクセションには全く思い入れがないんですが、彼の音楽や生き様を愛した者にとっては、彼の死は自分の人生にとっても一大事なんでしょう。弔問に行きたくなる気持ちは、何となくわかります。

今や葬儀の主流は家族葬ですが、家族葬の持つ閉鎖性は、「欠陥」と言ってもいいかもしれません。現実に家族以外の者との社会的関係がゼロに等しい人ならば、徹頭徹尾家族だけで送るのも自然なことでしょうが、現実にはそんなケースはないでしょう。

やはり、生前の故人と何らかの関わりを持った人には幅広くお別れの機会を持ってもらうのが、あるべき姿だと思います。故人も喜ぶでしょうし、お別れする側の気持ちも収まる。さらに遺族にとっても、訪れる人たちによって故人を再認識できるメリットがあります。

ただ、そのお別れの形は、今あるような葬儀である必然性は全くありません。今回のケースを見ても、「直葬+お別れ会」という形の持つ普遍性・汎用性に意を強くしたところです。

最後に余談ですが、現在存命中の人の中では、長嶋茂雄氏と池田大作氏の葬儀は、スゴいことになりそうな気がします。「縁起の悪いことを言う」と、叱られるかもしれませんが。

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