いろんな会社の面接を受けてきました。そんな中で感じたのは、会社や採用担当者には「雇ってやるんだ」という気構えがあるということです。
はっきり言って、これは古い人間観・組織観に基づいています。こんな会社では、社員が当初の実力以上の力を発揮したり、社員間での能力のシナジーは、起こり得ないでしょう。
たとえるなら、メンバーをゲームの駒くらいにしか扱わない会社は、1未満のかけ算をやっているようなもの。メンバーが組織の血であり肉であると考えそのように扱う企業は、個々のメンバーの能力(もちろん1以上)が2乗3乗された上でかけ算をやっているようなものです。
そもそもこんな指摘は別に目新しくもなく、少しでも組織で働いた経験があれば(そして、いくらかでもシナジーの経験があれば)当然理解できることのはずです。21世紀の今になっても、それが常識化していないことの方が、大いなる謎です。