最近次のことに気付きました。
世の中には、他人の「甘え」に寛大な人と、そうでない人がいる、と。私は後者ですが。
もちろん、その他人が身近な他者かどうか、あるいは、他人の甘えと自分の甘えそれぞれにどうか、など、個人によってニュアンスの違いはあるでしょう。でも、一般的に他人の甘えに寛大な人とそうでない人では、人間観、ひいては理想とする社会像が大きく違うと思うのです。
それを実感するのが、いわゆる格差問題への思い入れの温度差です。こうした問題に関心を持ち、憤る人たちは、世が世なら、きっと社会主義者になっていたでしょう。
なぜ人により、「甘え」を違った目で見るのか。確定的なことは言えませんが、それこそ本人の自己責任とは言いづらいものが大きいようにも思います。周囲の大人からの影響・洗脳だったり、もしかしたら、遺伝子レベルで違いがあるのかもしれません。
どちらが正しいというものではありません。ただ自分が「甘え」をどう見ているか、誰もが皆、自覚しておけば、不毛な論争を少しは回避できるのではないでしょうか。あなたは「甘え」に甘いですか?