Google Chrome OSの衝撃と、Microsoftの命運

投稿者: | 2009-07-11

最近のGoogleには驚かされることが多いです。Waveもそうでしたが、Chrome OSも、そう。

Google Japan Blog: Google Chrome OS のご紹介

自らブラウザを出し、Androidも手がけていましたので、突拍子もないということはありませんが、「そう来るか」と、驚かされたのは確かです。

このニュースを聞いたほとんどの人が「Microsoftの支配は終わるのか」と考えたことでしょう。でも冷静に考えれば、それは当面、実現しそうにありません。検索はともかく、GmailやGoogle DocsといったGoogleのWebサービスは、ネットに詳しい人を除けばとても浸透しているとは言えず、大半の人は慣れたWindowsを使い続けるだろうからです。

期待できるとすれば、Googleの脅威にMicrosoftが反応して、OSの価格を下げたり、よりネットの利用に適したOSを開発してくれることではないでしょうか。

ブラウザ(つまりそれを使って利用するWebサービス)の存在感が高まるとともに、同じOSを使い続けることの必要性は低下するでしょう。Windowsだけでなく、LinuxでもMacOSでもいいのです。

ただ一方で、汎用のブラウザで全て済ませるというのも、非現実的な想定です。個々のWebサービスに特化したアプリケーションも、今以上に使われるようになってくるのではないでしょうか。現に私は、Twitter専用のクライアントや、2ちゃんねる専用のブラウザを使ってますし。その意味で、質と量、両方でのアプリケーションの充実ぶりは、今以上にOSの価値を決めるようになると見ます。

Chrome OSがWindowsを脅かす存在になるかどうかはわかりませんが、少なくとも私にとっては、Linuxと並ぶWindows以外の選択肢となることは確実です。MacOSは、端から論外ですので。

ちなみにGoogleがらみでは、以下の話題にもとても興味を惹かれました。ついでにリンクしておきます。

Google、Gmail/カレンダー/Docs/トークから"BETA"を外す | 経営 | マイコミジャーナル ケータイするGoogleって?(フラッシュサイト)

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