一日に50件以上、多い日は100件以上のブログ記事に目を通しています。
そんな私から見て、有用なブログ記事(個人の書くもので)とは、
- 日々の生活や仕事の中での「気づき」を書いたもの
- 新商品や新サービスの情報を教えてくれるもの
- イベントや面談のレポート
- 本や映画のレビュー
- 現場の当事者が、何を考えどう行動しようとしているか、伝わるもの
あたりでしょうか。要は、実のある情報が含まれているかどうか、ということだと思います。
逆に、読みたくない、読んで損したと思うことが多いのは、
- グチ
- 他人の悪口や批判
- 今日何を食べたか
- ニュースをネタに放言
こういうのは、書き手の自己満足に終わっているケースが多いようです。読み手のことが、意識から抜け落ちちゃっているんですね。
個人的には、日本のブログ言説空間は、まだ「対話」に乏しいように思います。これは日本社会そのものがそうなので、致し方ないことなのかもしれません。でも我々がもっとブログ慣れしてくれば、ブログを通じて新たな協働が生まれたり、ブログ間での対話を通じて新たな共有認識を得たりすることが、日常的になるんじゃないか。そう期待しています。
その意味でも、下記の試みには、注目していますよ。
ハックルベリーに会いに行く – ブログはキャリア構築にとって必要なインフラとなるか?
まずブログでは、そのクリエイターの方とお会いした時の顛末や裏話などを、ドキュメンタリーとして記事に書きます。ブログ読者の方々には、まずそれを読んで頂く。
その上で、そこで行ったインタビューについては、書籍の方に集約します。そこで聞き出した「創作論」を、本としてまとめていくのです。
そういうふうに、ブログと書籍の内容をきっちりと分け、ブログだけでも楽しめるし、本だけでも楽しめる、さらにはブログと本を両方読むと、より立体的に楽しめる……そういうコンテンツにできれば――と考えました。そうすれば、ブログに書くことの意味も大きいし、出版ビジネスとしても成立するのではないか――そう考えたのです。