agree to agree

投稿者: | 2009-07-30

英語には「agree to disagree」という言い回しがあります。「合意できない点では意見が一致した」という意味。

今の日本には、「agree to agree」が必要なんじゃないかと思います。つまり、意見の相違は認め合いつつ、可能な一致点を地道に探る、合意を得るという点では協力する、という姿勢です。

こんなことを言うのは、対立する立場の者同士で不毛な論争が繰り広げられ、時間が空費される、というケースがあまりに多いからです。最近だと、臓器移植法や児童ポルノ禁止法の改正問題、古くからでは、死刑存廃論議や夫婦別姓問題、憲法9条改正問題もそうです。

個々人の意見や立場はいったんカッコに入れて、社会全体として可能な合意点を見出す。私から見ると、知的な面では容易なハードルに見えるんですけど、そんなものじゃないんですかね。感情なんかも絡んできたりして・・・。

時代の変化がのろい時代なら、「仕方ないかもね」で済まされたかもしれません。けれど時代のスピードが速くなると、対応しなければならない問題は、次々と押し寄せてきます。最良の合意でなくても、まず合意を得る。そして走りながら必要な手直しをして行く。それが、今の時代を生き抜くのに絶対必要な姿勢なんだと思います。

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