コンテンツは時に、人を熱狂させます。さまざまなコンテンツとの出会い、そして関わりは、まぎれもなく我々の人生の一断面と言えるでしょう。
ここで言う「熱狂コンテンツ」は、前回のエントリで述べた星5つのものに該当します。モノによっては、熱狂というよりしみじみとした感動、あるいは、目からウロコといった形での感心の仕方を取るかもしれませんが。
そんな熱狂コンテンツに対し、我々はより多く支払ってもいいと思うのではないでしょうか。そして、そのコンテンツをずっと手元に置いておきたいと思うでしょう。
一方、コンテンツ提供者の側は、そうしたファンに、どんな形で報いることができるでしょうか。アナログなコンテンツなら「豪華版」なんてのが意味を持ったでしょうが、デジタルの世界ではあまり使えそうにありません。こちらで鍵になるのは、参加だと考えます。
つまり、そのコンテンツをめぐる語りの場に参加し、時には、コンテンツにメタ情報を加える営みに参加する。そして、ファン同士で互いに知り合い、交流を深める。まぁ、即席のSNSみたいなものです。つまり熱狂コンテンツに対してプラスアルファの対価を支払うのは、こうした場に参加するためのパスポートとなるわけです。
こうして考えると、デジタル時代のコンテンツはいろんな意味で開かれたものになりそうです。次回は、その辺のことをもう少し考えてみます。
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