思想の首尾一貫性について

投稿者: | 2009-09-25

先日Twitterにて、ある人(私がフォローしている相手ではありません)が、「Aに賛成の人は、Bにも賛成じゃないと辻褄が合わない」とつぶやいていました。

確かに、実態として「AにもBにも賛成」「AにもBにも反対」という人が多いとは思います。従ってそれを「Aに賛成の人は、多くの場合Bにも賛成だ」などと言うのなら、おかしなことはありません。ただ、「Aに賛成なら、Bにも賛成でなければならない」というのはどうかな、とかなり強い違和感を感じました。

元の発言をした人は、言うまでもなくAにもBにも賛成の人です。一方私は、Aについては条件付きながら賛成、Bについては断固反対の立場です。そのため、上記の言明に対して「ちょっと待てよ」と思ったのでしょう。何せ、私自身が「反証」なわけですから。

人が何かについて意見を持つについては、様々なきっかけや視点があり得ます。それを認めずに、Aという件とBという件、それも直接はつながらない件について、「首尾一貫していなければならない」などと言い切るのは、随分乱暴な姿勢であり、また思考の活力というものを軽んじた考え方だな、と感じたことでした。

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