グローバル化が進めば、国内に「南北問題」を抱えることになる

だからグローバル化を止めよ、というのではありません。それはいわば必然と心得て、うまく対処しよう、ということです。

「南北問題」とはかつて、地球レベルでの地域の問題でした。豊かな国は西欧や北米など北半球の高緯度に集中し、赤道以南の国々は総じて貧しい、と。

でも今後は、国ごとの一人当たりGDPはかなり接近していくことが予想されます。そして、いわゆる新興国の中間層より、旧先進国の貧困層の方がずっと貧しい、なんてことが当たり前になるでしょう。

要は、これまでは「地域」が貧しさ・豊かさを決める決定的な要因だったのが、今後はそれぞれの国・地域に明確な階層差ができあがり、ライフスタイルや嗜好において、同じ地域だけど異なる階層の間より、地域は違っても同一レベルの階層の間の方が、より似通ったものになるでしょう。領域は限られますが、近世までのヨーロッパでは、国内の均一性よりも、貴族同士、農民同士の方が共通性が大きかったと思われます。それがほぼ全世界的規模で実現すると想像してみてください。

こうした大きい流れがある中では、格差是正を目指してとられる様々な施策は、仮に格差を減らすことができたとしても、それは全体の豊かさを押し下げることでしか、実現できそうにありません。

我々が目指すべきはむしろ、国内で上位階層、中間層に属する人の割合を少しでも増やすことじゃないでしょうか。詳しくは追って考えていきますが、公教育が充実しているか、モノや人の流れが海外に開かれているか、ビジネスを促進する環境があるか、といったことがポイントになりそうです。できれば、税金も安い方がいい。

グローバル化の進む時代、各国はいわば善政競争をしています。それに敗れれば、国がどんどん貧しくなり、結果的に国内の貧困層の割合が高くなるでしょう。今の我が国がそちらに向かっている気がしてなりません。

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