「プロボノ」で社会貢献

投稿者: | 2009-11-06

最近「プロボノ」という言葉を知りました。

シアワセ最大化~新しい働き方「プロボノ」とは?:日経ビジネスオンライン

“プロボノ”とは、社会人が、仕事を通じて培った知識やスキル、経験やノウハウなどを活かして社会貢献することを意味する。

“プロボノ”とは、ラテン語でPro Bono Publico(公共善のために)を略した言葉で、欧米のホワイトカラーにとってはごく一般的に使われている言葉だ。特に、弁護士や会計士、コンサルタントなどが、「月に数時間」「年間で数日」といった時間を決めて、NPOの法律や会計、経営の相談などを無償で行うことがオーソドックスな“プロボノ”のイメージである。

従来のボランティアは、単に「人手」として自分の労力を提供する、という類のモノが多く、本人の主観的満足には役立っても、生産性という点ではお寒いレベルにあったと思います。その点プロボノは、本業で培ったスキルを活かすという趣旨ですので、本人にとっても、労力の提供を受けるNPOにとっても、プラスです。

何でもプロボノを推進する人たちは、来年2010年を「プロボノ元年」と位置付けているとのこと。大いに日本でもこの流れを推し進めていただきたいものです。

で、私なりに捕捉というか、違う視点を。

まず、従来のボランティアは素人、という点ですが、ボランティアであっても、長年(たとえば、5年10年)活動を続ければ、そこで本業とは違った独自の専門性を培うことも可能ではないか、ということ。すでにある本業のスキルを活かすというのは確かに効率的ですが、当人からすれば「オフの日も仕事」という感覚が拭えないと思います。案外プロボノは、持続可能性がないような気もするのです。

そしてもう一つは、ビジネスマンが毎日仕事をしている会社自体も「社会貢献体」になるべきだし、またそうなるだろうということです。ソーシャル・ビジネスと営利企業の境目はなくなって行くのだと思います。そして我利我利亡者みたいな企業は、一時的には成り立っても、長期的には存続し得なくなるでしょう。であれば、仕事以外で取り組む社会貢献は、なおさら本業とは一味二味違ったものの方が良い、ということになるのではないでしょうか。

何か、否定的なことを書き連ねてしまいましたが、少なくとも過渡的形態としては、プロボノには大いに意味があると思っています。専門能力を持ったビジネスマン諸君、NPOに参画してみてはいかが?

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