昔結婚情報サービス会社でサラリーマンやってた時に、得意先の人から「結婚情報なんて、男が一生を懸けるに値する仕事じゃないよな」みたいなことを言われました。
随分失礼なことを言う人もあったものですが、言ってる中身には、ある程度同感したのも事実です。ちなみにその人は旧防衛庁の人でした。といっても軍事には無関係な共済組織の職員でしたけど。
それ以来私の中では、「その仕事は一生モノの仕事かどうか」という問いかけが、折に触れて浮かび上がってくるようになりました。
一生モノと言うに値する仕事とは、どんなものでしょうか。今の私は次のように考えています。
・人の役に立つ仕事であること
プロとして仕事をする以上、それが自己満足であっては仕方ありません。顧客に対して価値を生む仕事であるかどうか。これが第一の条件です。
・学ぶべきことがたくさんある奥深いものであること
数年やっただけで頂点や限界が見えてしまうような、底の浅い仕事では、一生モノの仕事とは言えません。この点で、大部分のルーティンワークは失格となります。
・自分自身を成長させてくれるものであること
先の条件とも関連することですが、奥深いからこそ、ある程度以上に極めるためには、自身が能力や人格の面で飛躍的に成長しなければならない。そのためには、自分の持てるものを仕事に最大限注ぎ込み、時には試練に向き合うことも必要でしょう。
・楽しい面があること
全てが楽しいということはないでしょうが、すべてが辛い、つまらないというのでは、仕事が苦役となってしまいます。起きている時間の大半を費やすのが仕事だからこそ、そこに楽しさや喜びがないと。
世の中にはたくさんの仕事があり、そのかなりの部分は「一生モノ」として取り組めるだけの可能性を持っている。けれど多くの人は、上記の条件に合致させるべく一生モノの仕事として取り組んでいない。それが実情ではないでしょうか。