昨日「遺言ニュース」にエントリした記事などにちなんで、少し考えをまとめておこうかと思ったので、書きます。
どんな業界であれ、「社会貢献してるの?」と問われるようになっています。葬儀業界も例外ではなくなりつつあります。今は業界内でも目端の利く会社が取り組んでいるに過ぎませんが、数年のうちには当たり前というレベルになるんじゃないでしょうか。
本業での貢献
まず、これが最優先です。本業を差し置いて別のことで「いいこと」をしても、それは偽善・アリバイ作りにしか過ぎませんから。顧客に満足を与えられているか、従業員に働く幸せをもたらせているか、これらが厳しく問われなければなりません。
その上で、これは私の理想ですが、死、そして大切な人との別れを経験している人に、ある面では慰めとなり、ある面では気づきを与えるような「お別れ」の場を、遺族などと一緒に創っていく。そうした役割を果たしていただきたい。
葬儀の形は変わり、たぶん今より儲からなくなるとは思いますが、仕事のやりがいや社会的意義は、もっともっと高まっていくと、信じています。
本業以外での貢献
上記をある程度満たしたら、本業以外での貢献も考えるといいでしょう。「死」にまつわるお仕事である以上、それに関連したものがいいと思います。ビジネスの性質上、宣伝や売名行為と受け取られることは、慎まねばなりません。反感を持たれては、本業にとってマイナスですから。
アイデアはたくさんあり得るでしょうから、ざっと項目名だけ列挙。パクってもらっても、構いません。
- 大学等の死生学講座への寄付
- インターン学生の受け入れ
- 遺族を支えたり、遺族が支え合ったりする運動・団体への支援
- 自殺防止活動への参画
- 孤独死予防活動への参画
- 仏教界への支援
- 地域のボランティア活動への支援・参加
ちなみに私の遺言業界においては、
- 遺言を普及させて、相続トラブルを減らす
- 遺言を通じて、本人と家族のコミュニケーションを豊かにし、深める
といったことが、王道の社会貢献になろうかと思います。個人的には、「葬式仏教を壊滅させ、葬儀ビジネスを劇的に縮小させる」「遺言を通じて、志が継承されていく社会にする」といったことが、世のため人のためになると考えています。まさに、私の志です。
もちろん、上記に書いた葬儀社の「本業以外での貢献」は、我が遺言業界でも使えますよね。