隣人祭り

投稿者: | 2008-06-19

17日のNHK「クローズアップ現代」では、隣人祭りなるものが取り上げられました。

隣人祭り。この番組で初めて知りました。近所に住む者同士が年に一度、おのおの食べ物を持ち寄ってただ語り合う。そんな「隣人祭り」というムーブメントが、世界中に広がっているのだと言います。

そもそも隣人祭りは、アパートの隣室に住んでいた老婆が孤独死したことに衝撃を受けた男性が、徒手空拳で始めたもの。隣近所に住んでいてもなかなか打ち解けて話すことのない/できない人たちに、いい「きっかけ」を提供したからこそ、ここまで広がりを見せているのでしょう。ちなみに当の男性は、今では隣人祭りを支援するNPOの仕事をしているのだとか。ここまで来れば、立派な天職ですな。

以下は、私の感想です。

「隣人祭り」という日本語はちょっとイケてないな、という細かいことはさておき。

自身のことで考えると、近所づきあいにはひどく消極的な人間なので、仮にうちの地域で隣人祭りがあったとしても、あまり参加したくないなぁ、と。できれば、年齢や民族は多様であっていいから、価値観が近いというかともに語り合いたいと思えるような人々と固まって住みたいんですけどね。ちょっと夢想が過ぎるかな。

番組では、イギリスに移住してきたケニア人が登場してました。古くからあるコミュニティに移民など異文化からの人がどうすれば溶け込むことができるか。「開国」を控えた日本にとっても、これから重大なテーマとなる気がします。

ともあれ、気の合う人たちとの食事や宴会は人生最大の愉しみの一つに間違いありませんから、隣人祭りのようなことでも何でも地域のつながりが復活、あるいは生まれ、隣人祭りそのものが解消してしまうようであればいいですね。

ところでこの番組のことは、たまたま「孤独死」のキーワード検索に引っかかった2~3のブログで予告されていたおかげで知りました。普段テレビをあまり観ないから、テレビ自体から番組情報を得ることがないんですね。ネット上の見知らぬ人から勧められた番組を観る。そうした体験をしたという点でも、印象深いものがありました。

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