絵本を読もう

投稿者: | 2010-03-13

ノンフィクション作家の柳田邦男さんが、絵本の読み聞かせの普及運動をされているのを、ご存じでしょうか。

具体的に何かをしているわけではないのですが(笑)、この運動、心情的にはすごく応援しています。

絵本といってもいろいろですが、いわゆる「大人も読める絵本」ということで言えば、次のような良さがあると思います。

  • 短いので、繰り返し読める
  • 声に出して読める
  • いろんな解釈や受け止めができる
  • 視覚的にも楽しい

活字の書籍についてはどんどん電子化されて、紙の本は消滅してもいい、と思っている私です。けれど、絵本的なコンテンツは何らかの形で残ってほしいものです。紙でも電子的なものでもいいので。

そして私の立場からは、死生学の教材としての絵本、という側面も強調したいです。「大人も読める絵本」の中には死が陰に陽にテーマとなっているものも多く、下手な理屈を長々と述べるより、すっと心に入ってくるものが多いんです。これらの絵本のうちスタンダードなものについてその「物語」の知識を共有できれば、きっと生と死についての人々の対話はより濃密で深いものになると確信しています。

さて、かく言う私はまだそんなに絵本を所有しているわけではないのですが、何と言っても「わすれられないおくりもの」と「木を植えた男」は、万人にお奨めしたいです。

ところで、2005年のモノですが、柳田邦男さんが詩人の谷川俊太郎氏と対談している記事を見つけました。よろしければ、どうぞ。

心の豊かさを耕すために ~いま、大人にすすめる絵本~

柳田 私は、常日頃から「絵本は人生で三度読むべき」だと提唱しています。幼い時、親になった時、人生の後半に差しかかった時です。読み返す度に新鮮な感動を呼び覚まし、心を豊かに耕してくれる。いつしかそれが“座右の絵本”となり、心の持ち方や想像力を取り戻す手助けをしてくれるでしょう。

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