さよなら、「CBSドキュメント」

投稿者: | 2010-03-18

長年愛してきた番組が、昨日(正確には、今日の未明)幕を閉じました。

長く観続けたことはわかっていたのですが、番組自体は22年間続いたそうです。たぶん私は、このうち20年近く観ています。こんなに長く観続けた番組は、他にあまりありません。「NHK特集」から続く「NHKスペシャル」と、「視点・論点」くらいじゃないでしょうか。もとより、放送時間の関係もあって、大半の回は録画で観ていたのですが。

CBSドキュメントをご存じない方のために説明しておきますと、これはアメリカCBSテレビの看板番組「60ミニッツ」のリポートに日本語のスーパーや吹き替えを施したものです。アメリカで放送されてから数ヶ月遅れ、というタイムラグがあるのが難点でしたが、取材の質の高さといい、類似の番組がないことといい、本当に観るに値する番組でした。個人的には、政治的スタンスがやや左寄りなのが気に入りませんでしたが、それすら小さなことと思わせてくれるくらい、良い番組でした。

私にとっては、海外(といっても、ほぼもっぱらアメリカですが)の今の状況を知る情報源として、物凄く重宝しておりましたので、この番組の終了は、大きな損失です。NHKのBS放送を契約していれば、日本語で海外情報を知ることもできるのかもしれませんが、私にはそれもない。英語で発信される情報源へのアクセスを、改めて検討しようかと思います。日本語で、日本国内のネタや情報だけに接しているのは、やはりマズいと思うんです。心地良いけど、視野が狭くなるのは間違いないので。

ともあれ、番組と、そしてずっと番組のナビゲーター役を務めたピーター・バラカン氏には心からありがとうと言いたいです。最後に、感謝の意味を込めて「CBSドキュメントはここがすごかった!」。

  1. 政治や社会、犯罪、芸能、スポーツと幅広い話題が取り上げられていた
  2. インタビューの迫力は、日本のテレビではあまりお目に掛かれない
  3. 各分野の「凄い人」がいっぱい出てくる
  4. 日本語版のナレーターや吹き替え声優が、良い仕事してる
  5. 長く続いている番組なので、後日談というか追跡取材がよく出てくる

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