求められる成長戦略

投稿者: | 2010-04-06

民主党政権に寄せられる批判のうち、最もポピュラーなものの一つが「経済成長戦略がない」です。

というより、この政権は本気で経済成長を望んでいないのではないか、と疑わせるところが随所に見えてしまいます。けれども経済成長がなければ、我が国の財政赤字は解消不可能ですし、社会保障制度が維持できないのは目に見えています。また経済が停滞すると、自殺や貧困など、多くの社会問題が深刻度を増します。「経済成長なんていらない」というのは、世間知らずの人間の寝言にしか過ぎません。

さて、戦略の名に値する経済成長施策としては、どんなものがあるでしょうか。以下、箇条書きにて。

  • まず、政権の姿勢として「経済成長を追求する」ということを鮮明にする
  • 規制緩和などによって、企業間の競争をさらに促す
  • ビジネスを阻害しない、できれば促進するような税制にする
  • 起業しやすい環境を整える
  • 社会保障制度を改革し、国民に安心感を持たせる

よく経営のコツは当たり前のことを当たり前にすること、と言われます。本件に関してもそれは同じで、奇策は必要ありません。当面は。まずは、当たり前のことを当たり前に実行しないと。

さてその上で、我が国にとって課題ともチャンスともなりそうなのが、高齢化と環境問題です。単純にこれらの分野に金をつぎ込むことを勧めるものではありませんが、国を挙げてこの2つの分野・テーマに注力し、経済成長との両立を図れれば、我が国が21世紀中も世界でユニークな存在であり続けることは可能なはずです。

新興衰退国ではなく、課題先進国、さらには課題解決先進国と呼ばれたいものです。

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