ネットでは「ブラック企業」をめぐる議論が活発です。
それらを見ていて漠然と感じるのは、ブラック企業としてイメージする範囲が、人によって違うな、ということ。そしてその範囲は、全体的に広くなっているような印象を持ちます。
私などからすれば、ブラック企業というのは顧客をだまし、従業員をこきつかって不当に利益を上げている会社、という感じなんですけど、最近はことさら後者の方が重視・強調されているように思います。前者は、度外視されていると言ってもいい。
ふと、ブラック企業の反対は何だろう、と考えました。「ホワイト企業」なんて言い方はもちろんありませんし、意外と一言でズバリ言える表現が見あたらないんですね。あえて言えば、「働きやすい会社」といった風になるんでしょうか。
ブラック企業をなくす道。それはやはり、ブラック企業に勤めない、ブラック企業で買わない、ということに尽きると思います。問題は、ブラック企業かどうかをどうやって知るか、ということです。離職率、労働時間、従業員満足度といったデータがわかれば、それを判断するのにかなり強力な武器になるんですが。
全ての企業にこれらの開示を義務づけるのは、現実的とは思えません。「見える化」するための何かいい方法、ありませんかね。