やはり、辞めましたね。仮に総理の座に居続けたとしても、参議院選後には責任をとって辞めることになったでしょうから、要はタイミングの問題、でしたね。
参議院選は、新政権発足の勢いのままなだれこむことになります。後継首相は菅直人氏なのか岡田克也氏なのかそれ以外の誰かなのかわかりませんが、鳩山氏が続けていた場合よりは、民主党は大負けしないで済むでしょうね。
次の政権、ひいてはこれからの日本の政治に期待したいこと。それは、長期的視野で考え、議論し、まとまったものはどんどん実行に移してほしい、ということです。今の政治は視野が狭く、短い。そして本質的議論がないまま、時間が空費されている印象を受けます。
それにしてもこれで我が国は、安倍晋三氏以来４人続けて、１年前後で首相が交代する事態になりました。もはや「年中行事」と化しています。「誰が悪いのか」と言えば、首相になった本人、飽きっぽい国民もさることながら、こんなにも軽い首相を性懲りもなく選び続ける国会議員たちに一番の責任があると、私は考えます。次回の首相（その前段として、党代表選出）選出の際は、最低でも衆議院任期のあと３年あまり、首相の座を務められるだけのタマを選んでほしいものです。ダメなリーダーを選んだら、自分の政治生命が即座に絶たれる、くらいの切迫感を持ってもらわないと。
政権がコロコロ変わることは確実に日本の国力を弱めていると思いますが、実は因果の方向は、日本は衰退しつつあるから、安定したまともな政権もつくれない、ということなのかもしれません。少なくとも今の時点では、政治家にもそれを見る「世論」にも、そして日本の将来にも、絶望しています。