人脈を鉱脈にする

投稿者: | 2008-07-04

6/30付けのNBonlineに「西山昭彦の“企業内プロ”の行動学:戦略的な人脈づくり 自分を印象づける演出をする」という記事が掲載されました。これをダシに人脈作りについて考えてみます。

まず、記事のまとめ。

  • 自分はこれまでのべ3万人の人と名刺交換した。うち、付き合いが継続しているのは1000人ほど。
  • 絞り込んだ人は、技術やスキルを持った人と、心情的に共鳴できる相手とに大別できる。
  • 人との付き合いを継続するためには、自分をアピールすること。それは、マメに接触を保つか、頻度は少なくてもインパクトのある演出をするか。
  • インパクトある演出とは、例えば、電話で済むところを直接会いに来たり、メールでいいものを直筆の手紙で伝えたり、頼まれごとをしたときにとことん誠意ある対応を見せたり、といったこと。

で、以下のくだりが私の印象に残りました。

ここぞという時に手間をかけ、余分に汗をかく。その心がけが、いい関係を継続させるカギだ。さらに、その際相手を感動させ「この人との縁を切りたくない」と思わせることができる演出ができれば、鬼に金棒だ。

電話やメールといった気軽なコンタクト手段があるからこそ、面談や手紙の価値はますます上がっている、と言えるかもしれません。そこで相手に何らかの強烈な(もちろんプラスの)インパクトを残せれば、言うことなしでしょう。

ちょうど最近、「百式」の田口元さんがブログ「IDEA*IDEA」でいわば畑違いの「最後の授業」という本を取り上げたのも、手紙の力があったようです。こちらは手書きじゃないので、メールでも大して効果は違わなかったかもしれませんが。

さて前掲の文を手がかりに、私なりにいくつか教訓を抽出。

  • 人に「付き合いたい!」と思わせるには、圧倒的な能力や豊富な知識など「売り」があるか、人間的に魅力があることが必要。
  • 人脈の豊かさ(多さ、多様性、付き合いの深さ)も、「売り」になるかも。
  • 「感動は相手の期待を超えたときに生まれる」。って、これは企業のサービスにも言えることだが。
  • 一度の接触で相手に強烈なインパクトを与えることのできない人は、コンタクトの頻度で勝負するしかない。
  • 人脈を広げ、維持するには時間や手間がかかる。だからこそ人脈は鉱脈になり得るのだし、またそうしないともったいない。

人生の長さには限りがある。だからこそ、できるだけ良質な人と付き合うように心掛け、また自分もそうした良質な人に「付き合いたい」と思ってもらえるようでありたいものです。まずは、これと思う人には面談を持ちかけ、手紙を書いたりするようにしてみるか。

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