菅直人総理に期待できるか

投稿者: | 2010-06-28

早めに論じておかないと、いつ辞めるかわからないので・・・(苦笑)

菅首相は、前任の鳩山氏と違い、狂信的というかイデオロギーみたいなものを持っていない人だと、私は見ています。その意味では、現実派、プラグマティストと言っていいんじゃないでしょうか。小沢氏もそうした括りができそうですが、彼は政局至上主義、選挙至上主義みたいなところがあって、しかもそこで手に入れた権力をどう使うかわからないという恐怖感があったのですが、菅氏の場合は比較的わかりやすいポピュリストのような気がします。「自分が総理の座に長くいようと思ったら、どうすべきか」ということを割と冷静に考えているんじゃないでしょうか。

さて気になるのは、外交にしろ経済・財政にしろ、菅氏はあまり政策通じゃなさそうなことです。その点について、「菅総理は霞ヶ関の掌で動かされている」と評する向きがあります。消費税増税の件も、その一例でしょう。確かにその懸念はあります。ただ私としては、民主党内にいる政策通の人たちをうまく使って、政策体系のようなものを自分の内閣で打ち出せれば、むしろそれは強みになる気がします。各論があって戦略がないのが民主党の弱点ですから、いるのかどうか知りませんが、ブレーンの知恵も借りながら、戦略をつくればいいのです。

その意味では、私は菅氏とは思想的な立ち位置は違いますが、ここ最近の総理の中では結構期待をしています。彼の持つ強みが良い方に発揮され、かつ彼の下で民主党の良さが活きるなら、それなりに仕事を成し遂げる内閣になるんじゃないか、という気がします。もちろん、何をどうするかは重要なので、それは折に触れて今後もこのブログでネタにしていくつもりですが。

さて最後に。こんな指摘を見つけました。

菅直人首相の賞味期限はどのくらいか? – 評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」

また、失礼ながら、菅氏は年齢的な衰えが早いのではないか。氏の若い頃と較べて滑舌が悪くなっているし、人相がたるみがちにアンバランスに崩れていると感じることが多い(脳の衰えの表れではないか)。やりとりの論理性にも疑問を感じることが少なくない。
加齢の影響の出方には大きな個人差がある。たとえば、小沢一郎氏は、普通に歳を取っているとは思うが、表情や言葉遣いから「脳が衰えた」という感じはしない(首相になって欲しいとはさらさら思わないが、彼は、まだ「生きている」感じがする)。
何らかの非常事態が起こった場合、菅氏が国のリーダーであるという状況には、不安を感じる(これまでの何人かも同じくらい不安だったが、不安の質が少し違う)。

この点は、私も同感です。話し方も話の内容も、以前に比べると「キレ」がなくなってきているように感じられてなりません。思うに、酒の飲み過ぎも一因なんじゃないでしょうか。山崎氏の不安が的中しないことを祈りたいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください