選挙が終わり・・・

投稿者: | 2010-07-13

参議院選挙は、与党の大敗に終わりました。

ここのところ日本の国政選挙は勝ち負けがくっきり出るケースが多いのですが、今回もそうなりました。一人区では自民党が民主党に21勝8敗と大きく勝ち越しました。

ただしこの点は注意が必要で、比例代表の得票では今回も民主党の方が上です。自民党は公明党支持層を取り込んで、やっと民主党とまともに渡り合えるレベル。もし今後公明党が民主党と組むようになったら、全く勝負にならないと思います。

さて今回の選挙を総括すると、一年あまりの民主党政権への「赤点」、そして就任したばかりの菅総理への批判、両方の含みがあると思います。特に後者については、勢い込んで消費税増税をぶち上げたのはいいものの、評判が良くないと見るやすぐにひよってしまい、また党内がまとまっていない印象を持たれたことで、まさに「オウン・ゴール」となってしまいました。

新聞論調では「今回の選挙で消費税増税が否定されたわけではない」というものが多いです。自民党がそれなりに票を得たことを考えても、それはその通りでしょう。ただ、政策実行に必要な推進力が失われたことは間違いありません。増税に否定的なみんなの党が今後影響力を増すとすれば、なおさらです。菅総理が消費税を口にしたこと自体は評価したいのですが、できればもっと戦略的にやってほしかった。これでは、「逆効果」でしかありません。

政局はしばらく停滞しそうです。菅総理の支持率はますます低下するでしょうから、9月の代表選で再選されるとは考えにくい。民主党は新たな総理の下、出直しということになるのでしょう。ただ「ねじれ」が厄介な状況であることは変わりなく、その後も政局の混迷は続くに違いありません。その後は、どうなるのか・・・。

私を含め、国民がその先まで読んで今回の投票行動を決めたはずはありません。はっきりしているのは、日本の政治はまだまだ停滞するであろうこと、そしてそれが衰退に拍車を掛けるだろうということです。

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