企業の社会的責任、CSRに関心があります。
関連する書籍を次々読んだり、というほどではないですが、ネットで記事を見かけたら、できるだけ読むようにしていますね。
で、つくづく思うのは、「本業そっちのけで社会的責任を云々するのは、偽善もいいところだよな」ということ。本業と無関係に、寄付したり従業員のボランティアを推進していても、所詮は「アリバイ作り」にしかならないんですよね。まぁ、これは自明かと。
そこで「まずは、本業を通じて社会的責任を果たすべき」ということになるのですが、はっきり言って、日本の企業の9割以上は、高尚な社会的責任を唱える以前のレベルだと思います。納税や雇用も社会的責任だ、と言えば話は別ですが。
まず企業がなすべきこと。それは、最高度の顧客満足を実現するために、自社の製品・サービスをたえず刷新したり改善したりすることであり、しかもそれをより安い価格で提供することです。そして同時に、従業員や取引業者にやりがい、働きがいをもたらすことです。これらを相当程度の水準まで実現しているという企業が、どれほどあるでしょうか。
社会的責任について論じる学者や評論家の方は、理想主義的で地に足の着いていない方も多いです。実現可能性の薄い「あるべき企業の社会責任」を論じる前に、上記のような基本的なことがなぜ実現困難なのか、それを先に考えるべきではないでしょうか。それこそが、あなたたちの社会的責任だと思いますよ。