野球が好き

投稿者: | 2010-08-20

夏の高校野球は、今日が準決勝、明日が決勝です。いよいよ大詰めになってきました。

私の場合、今年は時間的に余裕があることもあって、いつもの年より多くテレビ観戦しています。プロ野球が地上波でほとんど放送されなくなって数年経ち、野球に対して飢えている面があるよな、という気もしています。

さて今年は、普段あまり野球を観ない人が、高校野球の戦術(特に犠牲バントの多用)を批判するのをWeb上で何度か見かけました。ご丁寧にも、統計的データを付けて。

確かにそういう分析にも、意味がないとは思いません。ただ、野球をよく観ている人からすれば先刻承知なように、ある戦術が成功する確率とか、その戦術がもたらす効果なんてものは、状況によってかなり変わります。そうしたいわば「質」の違いを無視した分析は、間違っているとは言いませんが、現実に対してあまりに粗雑なのではないでしょうか。

そして鼻につくのは、そうした分析をする人が言外に「スポーツマンは頭が悪い」という偏見のようなものを持っていることが垣間見られることです。教えてやるよ、といった傲慢な姿勢が見え見えで、白けてしまうのですよ。

もちろん、高校野球などスポーツの分野には、もっと合理性を導入する余地はあるでしょう。ただその場合も、競技の性質をある程度知悉した上での提案でないと、意味をなしません。これでは、単に自分の知性を自慢したいだけだろ、と思われても仕方ないのではありませんか。

偏見覚悟で申し上げますが、野球の面白さは、成人するまでに数多くのゲームを観た者でなければなかなか理解するのが難しいかもしれません。ルールも、戦術も、必ずしも単純ではないからです。といって、小中学生くらいの知的能力があれば理解できるものですけど。

そして自分について言えば、野球を観る楽しみを知っていることは、時間をやたら取ることを除けば(笑)、我が人生における大きな財産だと思っています。今年の夏の高校野球は第92回大会だそうですけど、生きているうちに150回近くまで、楽しませてもらいたいものだと思っています。

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