米・ワシントンにてマイクロファイナンス業を営む枋迫篤昌さんを描いたドキュメンタリーを観ました。
感想を一言で言えば、「ここにも、志を持って生きている人がいる」。
以下は、NHKホームページの番組紹介です。
世界が注目する金融ビジネスをワシントンで立ち上げた元銀行員・枋迫篤昌(とちさこあつまさ)氏を追う。貧困層に向けた金融サービスを広げようと奔走する姿に密着する。
枋迫篤昌(とちさこあつまさ)、57歳。日本の大手銀行を退職し、2003年にワシントンで金融会社を立ち上げた。そのざん新なビジネスモデルは、米連邦準備銀行が業務提携を決めるなど、世界に注目される。枋迫は、世界じゅうで28兆円に上る移民たちの国際送金に目をつけ、独自のアイデアで貧困層に向けた新たな金融サービスを次々と生みだす。銀行が相手にしない貧しい人たちに、金融サービスを届けようと奔走する姿に密着。
番組で紹介された氏のビジネスモデルを私なりにまとめると、次の通りです。
- 業務効率化により、中南米出身の米移民に格安手数料の送金サービスを提供
- 取引履歴情報を活かし、移民向けローンを手がける
- 送金の滞留資金をもとに、移民の本国にいる家族向けのローンを提供
氏が、金融の仕事に誇りを持ち、「金融ほど社会を変える力になれるものはない」と語っていたのが印象的でした。私は金融そのものには素人ですが、金融の持つ力、可能性については期待感を持つ者の一人です。同時に、今の金融業界にいる人たち(規制側の人も含め)は、何やってるんだ、とも。
勝手な願いですが、氏にはいずれ、次世代を担うプロの金融マンを育成することにもエネルギーを割いていただきたいですね。分身というか跡継ぎというか。個人的には、ニッチな分野のローン会社がいろいろできると面白いんじゃないかと思います。あとは、それこそ「志」とお金を結びつけるようなファンド的なものとか。
枋迫篤昌さんについて知るには、下記の記事が手頃です。よろしければ、どうぞ。
マイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション(MFIC)社長 枋迫篤昌(とちさこ・あつまさ)さん – [どらく]