ライブの対価

投稿者: | 2010-09-14

安全地帯が12日に福岡で行ったコンサートで、一悶着あったそうです。

玉置浩二、客に暴言連発!またライブ打ち切り!メンバーも“ボイコット”!!(スポーツ報知) – livedoor ニュース

玉置浩二(51)がボーカルを務める5人組バンド「安全地帯」が12日、福岡サンパレスで行ったコンサートが、玉置の“暴挙”により途中で中止となるハプニングがあった。

鹿児島からコンサートを見に訪れた観客らによると、玉置は出だしからろれつが回らないような状態。あまりにひどいパフォーマンスにヤジと歓声が入り交じり、観客と口論になる場面も。玉置は「舞台に上がれ」とステージを降り、制止するスタッフを突き飛ばす一幕もあったようだ。「コンサートなんてたいしたことない」「(チケット代)7800円くらいで怒るな!」などと暴言も吐き、他のメンバーは愛想を尽かして、途中で“ボイコット”したという。

結局このコンサートについては、主催者側がチケット(7,800円也)の払い戻しに応じることにしたそうです。「カネ、返せ!」と思った客は少なくなかったでしょうが、少なくともその点は「満足」させられたわけです。楽しみにしていた気持ちを裏切られた、とか、ムダにした時間を返せ、といったことは、補償不能ですが。

玉置浩二については、以前からコンサートで「奇行」を見せることがあったようです。いわば前科者ですな。レベルの高いパフォーマンスを追求するゆえに失敗するのか、心身の健康管理ができないダメ人間なのか、青田典子との結婚を含めこれも売名行為の一種なのか、真相はよく分かりません。ともあれ、玉置浩二や安全地帯のライブに行く人は、リスクを覚悟した方がいいかもしれませんね。

以下は、一般論として「ライブの対価」について。

アナログな時代には、チケットの料金というのは事前に決めておくしかなかったと思います。でもネットやコンピュータの普及した時代には、もっと柔軟で多様な「値付け」が可能になるのではないでしょうか。

価格があらかじめ決められていることの問題は、その出来栄えに満足できなかったとしても、払ったお金は基本的に戻ってこない、ということです。そのリスクをいやがって、ライブに行かない人、めったなことではライブにお金を使わない人、というのは少なくないのではないでしょうか。

音楽の場合、動画や音声といったコピー可能な「データ」は、無料かそれに近い値段でばらまかれるようになる可能性が高いです。人気アーティストによる「限定版」みたいなのを除けば。勢い、ライブやグッズなどでの収入が柱になるでしょう。それだけに、値付けの問題は、繊細ですがとても重要なポイントをはらんでいます。

この点に関しては、いろんなアイデアが試みられ、いろんなパターンが生まれるでしょう。ともあれ、社会全体で「金払って損した!」という経験ができるだけ少なくなることを望みます。もちろん、ゼロにはできないでしょうし、しようと思えば別のところに無理が出てきそうな気がしますが。

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