ここ最近、韓国の女性アイドルグループが続々と日本に上陸し始めています。
ドラマや映画ではすでに「韓流」が一つのジャンルを形成していますし、男性のアイドルやシンガーの中には人気を博している人やグループも少なくありません。あるいは演歌歌手にも古くから韓国出身者がいます。今回の女性アイドルグループ「上陸」も、来るべくして来た、という感じでしょう。
中国・香港や台湾、あるいはシンガポールなんかも含め、基本的に東アジアのポップ・カルチャーはますますボーダーが低くなっていくと思われます。韓国のスターが日本で人気を得ることも、同じように日本のスターが韓国で人気を得ることも、珍しくなくなっていくのでしょう。
さて今回の女性アイドルグループに関しては、日本のそれと比べて「スタイルが良い」「歌が上手い」「ダンスが鍛えられている」などが違いとして語られます。女性ファンが多い、というのも特徴でしょう。ちょうどそんなことをネタにした記事が。
素質も努力も韓国アイドルが上 「少女時代」「KARA」が日本席巻 : J-CASTニュース
個人的には、サムスンの強さを分析した記事に相通じるものを感じます。こういう方向で強さを発揮するのが、韓国人らしさなのでしょう。モーレツ、とでもいいましょうか。
ただ面白いのは、だからといって私含めて多くの日本人が、「韓国に学ぼう!」とあまり感じないところでしょう。韓国の強さを認めることはやぶさかでなくても、「自分たちの進む道は、こうではないよな」と深いレベルで感じている。あるいは、韓国人と同じことをやっても敵わないとわかっている、ということかもしれません。
歴史的に見て韓国さらには中国は、長く日本にとって師匠であり先輩でした。でも「あんな風になりたい」という気持ちはあまりなくて、むしろ彼らを前にしていかに自分たちの良さを発揮するか、が勝負だったのでしょう。そうしたプライドというかやせ我慢のようなものが、日韓のアイドルグループを比較したときの日本人の心理にも残っているような気がします。
ところで今のところ私自身は、韓国出身アイドルグループにはさほど惹かれるモノを感じていません。名前を覚えたりするようになれば、少しは親近感を持つかもしれませんけど。半年後や一年後、彼女たちはどれだけ日本に受け入れられているでしょうね。