9月16日付で、MSN産経ニュースにこんな記事が載りました。
イオン「布施のお値段」ひっそり削除 仏教界側反発に配慮? – MSN産経ニュース
産経はもともと7月に全日本仏教会の「物言い」について報じていましたので、これはいわば続報です。恐らく、この記事を見たからでしょう、18日になって朝日がこの問題を伝える記事を出しました。
asahi.com(朝日新聞社):明瞭会計の葬儀事業に僧侶異議 「言い値」放置に苦情も – 社会
「ひっそり削除」、イオンとしては、顧客の求めに応じて僧侶派遣やお布施の目安明示を始めてみたものの、仏教側からの反発が大きかったこともあり、穏便にコトを進めることにした、といったところでしょう。
ただこれらの記事を読んだ一般の人は、圧倒的にイオンに分があると考えることと思います。騒がれれば葬儀事業のPRにもなりますから、イオンにとってはまんざらでもないんじゃないでしょうか。逆に仏教の側はイオンを敵に回せば回すほど、その向こうにいる消費者を敵に回すことになる。騒いでも得なことはないと思います。
産経が記事にし、そして朝日が取り上げたこの件、今後、他の新聞はもとよりテレビや週刊誌なんかにも拡散、話題が話題を呼ぶ、という状況になることが予想されます。というか、私の本音を言えば期待しています。
ただその時に、興味本位におもしろおかしくネタにするのではなく、現在の仏教が置かれた難しい立場や矛盾した立場など、コトの本質に少しでも触れるものであってほしいと思います。「イオンと坊主、どっちが正しい?」なんてのは、実はどうでもいい話ですからね。
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