アスリートの「長寿化」

投稿者: | 2010-09-29

昨日40歳になったクルム伊達公子選手が、東レ・パンパシフィック・オープンで活躍中です。

【テニス】伊達 40歳の誕生日を勝利で祝う – MSN産経ニュース

スポーツ界ではこのほかにも、「高齢」アスリートの活躍が目に付きます。相撲界では魁皇、栃乃洋。野球界では工藤、山本昌、金本。サッカー界では三浦知良。などなど。

日頃のトレーニングと、身体的メンテナンスのたまものと思います。そして何より、本人の競技への執着心。彼らくらいの年齢になると、引退を常に意識していることでしょう。それでもなおやり続ける意欲を持続しているというのは、並大抵の精神力ではないと思います。

あと、これは裏側の理由になりますが、彼らに引導を渡すべき若手がふがいないから、というのもいくらかはあるように見えますね。情けないことに。

私が注目したいのは、彼らの存在は次の世代にとっての引退年齢の相場観、みたいなものを引き上げるのではないか、ということです。プロ野球を例に取れば、私が子供の頃は40歳を過ぎて第一線で活躍する選手はまれでした。でも今なら、40歳はおろか、45歳近くまでやっている選手も続々出るありさまです。いずれは、50歳に手が届こうかというプロ野球選手が出てくるかもしれません(現にイチローは、それを目指しているやに聞きます)。

さらに話を広げると、スポーツ界で起こっていることは、いずれビジネスなど一般の社会にも波及しそうな気がします。70代や80代でなお現役、という人たちが、各分野に続出すると思うんです。「生涯現役社会」というスローガンは見果てぬ夢のように思われがちですが、案外すんなりそれに近い状況が現出するのではないか。同い年の伊達さんの活躍を見ながら、意を強くしている私なのであります。

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