最近うすうす感じていることを書いておきます。
それは、テレビ、新聞、週刊誌といった旧来からあるメディアは、ますます中高年をターゲットにするようになっているな、ということ。
Twitter / 遺言コンサルタント・永岡秀樹: 「最近テレビで葬儀なんかのネタが多いな」というつぶや …
「最近テレビで葬儀なんかのネタが多いな」というつぶやきをチラホラ見かけます。その通りでしょうが、介護や、がんなど終末期医療の話も、多いですよね(相続や遺言の話は、残念ながらそこまで多くない)。あと、テレビだけじゃなく、新聞や週刊誌も同様。
シニア向けの話題はいろいろありましょうが、私の関心あるところでは、介護、終末期医療、葬式、お墓の話題が、目に付きます。これは、単に関心があるからというわけじゃなく、実際に「露出」が増えているんだと思います。相続や遺言の話題も、もっと増えてほしいものですが。
なぜそうなるのか。理由は主に二つ考えられると思います。
一つは、やはり中高年の方が忠実に、こうした旧来メディアに接触しているということ。人口の割合としても大きいわけですが、その割合以上に、メディアにとって良いお客さんになっているんだと思います。
そしてもう一つは、中高年の方が嗜好や関心が比較的均質で、「マス」として相手にしやすい、ということ。あくまで傾向ですが、若者ほど好みなんかの細分化が進んでいるように見えます。メディアの側にすれば、シニアの方がとらえどころがあるんじゃないでしょうか。
新聞の活字が徐々に大きくなるなど、シニア・シフトは内容だけでなく形式面にも及んでいます。いずれはテレビも、今よりゆっくりと落ち着いてしゃべるのが標準になるかもしれません。ともあれ、旧来のメディアがシニア指向を強め、その結果、ますます若者からそっぽを向かれる、という展開は今後大いにありそうです。