大所高所の議論、そして仕事を

投稿者: | 2010-10-09

基本的に、政治には興味がある方です。

それでも、ここ数年の日本の政治のありさまは、まさに目を覆いたくなるレベルと言わざるを得ません。「政治とカネ」が問題だというのではなく、それが一番の問題であるかのように扱われることが、です。

日本には、もっと優先すべき課題、そしてもっと重要な課題があるはずだと思うんです。この点では、政治家のみならず、メディアや世論にも大いに非があります。「いつまでもくだらないことで騒いでるんじゃないよ」と叱る声が、なぜ出ないんでしょうか。

今回の尖閣諸島の件も、すっかり、

  • 那覇地検の決定に政治介入はあったか
  • 海上保安庁が撮影したビデオを公開するかどうか

だけが焦点、みたいな感じに矮小化されてしまいました。安全保障や日中関係について見直し、必要な対策を打つ格好の機会なのに。

万事この調子で、経済にしろ、社会保障制度にしろ、行政システムにしろ、安全保障にしろ、教育にしろ、骨太の議論、大局に立った議論がほとんど聞かれません。政治家の口からも、テレビや新聞を中心とするマスメディアにおいても。

国の命運に対して責任を持つ立場の人は、無作為の罪、あるいは大事をそっちのけにして小事にとらわれる罪を犯しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください