「店長力」が店を左右

投稿者: | 2010-10-23

テレビ東京のビジネスニュース「ワールドビジネスサテライト」で、「店長力」なるレポートを観ました。

いろんな業種で、店長の能力が店の売上げを左右するようになっている。そんな中、店長に権限を委譲する企業が増えている。また、店長をサポートするビジネスなんかも生まれている、というものでした。消費者の好みなどが目まぐるしく変化する中、本部・本社の上意下達では、いきいきした売り場、お店を実現できない、ということのようです。

さもありなん、とは思います。ただ最近多いのですが「・・・力」を使って何かわかった気になるのは、良くないですね。「店長力」も、そう。

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それはともかく、店長力を測る指標を作るとしたら、どんな要素があるでしょうか。

まずは、売上や利益といった直接的な業績数値。これは筆頭になりそうですが、以下に述べるものをいわば犠牲にして、無理矢理達成する危険がないとは言えません。持続可能性も問題となります。極端に言えば、究極的にはこうしたものを度外視して店長を評価しても、店は自ずと儲かっている、というのが理想かと。

次に大事なのは、お客が店に満足しているか、店をどんなイメージでとらえているかといった点。端的に言えば「顧客満足度」ですな。

そして、店の活気度。これは数値化は難しいと思います。ただ、目の利く人が見れば、たとえば五段階評価くらいではほとんど差異は出てこないんじゃないでしょうか。それほど、良い店、ダメな店を見分けるのは容易と思います。

そして最後に、店員のモラール。店長がマネジメントすべき対象の最たるものでしょう。

世の中に店長と呼ばれる人が何人いるかはわかりません。けれど、上記のような指標で測られる店長力をある程度満足の行くレベルまで備えている人は、どれくらいいるでしょうか。店長力という言葉の扱いには注意が必要ですが、できるだけ多くの企業がその大切さに目ざめ、採用・育成・評価などあらゆる面において店長力向上をサポートするようであってほしいものです。それはひいては、現場で働く店員の働きがいを高め、そのお店を利用する客の満足度向上につながるわけですから。

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