間もなく開票が行われるアメリカの中間選挙。ティーパーティーなる運動が、台風の目になっています。
2009年からアメリカ合衆国で始まった保守派の政治運動である。バラク・オバマ政権の自動車産業や金融機関への救済の反対、さらには景気刺激策や医療保険法改正における「大きな政府」路線に対する抗議を中心とする。
景気が上向かず、厳しい雇用情勢が続くことへのいらだち。オバマ政権への反発や嫌悪感。こうしたものが、この運動の原動力になっていると言われます。
アメリカでも日本でも、メディアはリベラル寄りのバイアスがあり、この運動に対しては概して批判的です。揶揄したり誹謗するような取り上げ方をすることも、少なくありません。
たとえば、
- 反対ばかりで具体的な対案がない
- 参加しているのは、白人の中間層に限られる
- オバマ大統領をヒトラー呼ばわりしている
- 人種差別的な発言が少なくない
などなど。総じて、時代遅れの頑固者・田舎者たち、という扱いのようです。
私自身は、ある程度彼らに親近感を持ちます。政府の肥大化を招く動きに対しては、抵抗したいと考えていますので。
ひるがえって日本では、自由主義的な考え方に親和的なのは、保守主義者というよりも、都市部で働くビジネスマンや、何らかの事業を自分で手がけている人なんじゃないかと思います。そうした人たちが共鳴できるスローガン、応援したくなる指導者、そして熱いテーマが現れると、いいんですけどね。