ティーパーティーとアメリカ社会

投稿者: | 2010-11-02

間もなく開票が行われるアメリカの中間選挙。ティーパーティーなる運動が、台風の目になっています。

ティーパーティー運動 – Wikipedia

2009年からアメリカ合衆国で始まった保守派の政治運動である。バラク・オバマ政権の自動車産業や金融機関への救済の反対、さらには景気刺激策や医療保険法改正における「大きな政府」路線に対する抗議を中心とする。

景気が上向かず、厳しい雇用情勢が続くことへのいらだち。オバマ政権への反発や嫌悪感。こうしたものが、この運動の原動力になっていると言われます。

アメリカでも日本でも、メディアはリベラル寄りのバイアスがあり、この運動に対しては概して批判的です。揶揄したり誹謗するような取り上げ方をすることも、少なくありません。

たとえば、

  • 反対ばかりで具体的な対案がない
  • 参加しているのは、白人の中間層に限られる
  • オバマ大統領をヒトラー呼ばわりしている
  • 人種差別的な発言が少なくない

などなど。総じて、時代遅れの頑固者・田舎者たち、という扱いのようです。

私自身は、ある程度彼らに親近感を持ちます。政府の肥大化を招く動きに対しては、抵抗したいと考えていますので。

ひるがえって日本では、自由主義的な考え方に親和的なのは、保守主義者というよりも、都市部で働くビジネスマンや、何らかの事業を自分で手がけている人なんじゃないかと思います。そうした人たちが共鳴できるスローガン、応援したくなる指導者、そして熱いテーマが現れると、いいんですけどね。

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