夫婦別姓に、それでも反対ですか?

投稿者: | 2010-12-20

ここのところ、自分の情報フィルター(といっても、主にTwitterですが)には夫婦別姓についての議論がよく飛び込んできます。

ちょっとした「ホット・トピック」なんですね。

で、私自身も反対論の人と少し言葉を交わしてみて思ったのですが、やはり私などのような選択的夫婦別姓を容認する者とそうでない者との間には、大きな溝がありますね。絶望的と言ってもいいくらいです。

現行の民法では夫婦の姓は同一でなければならず、しかも事実上妻の側が改姓するのが「常識」となっています。一方で、晩婚化という現実があり、結婚に伴う改姓に不便や不利益を覚える人たちがいる。詳しい実態はわかりませんが、それを避けるために事実婚を続けるカップルも、中にはあるそうです。旧姓を「通称」として使用している人は、もっと多いでしょう。

そうした人たちが、別姓のまま結婚することを認めましょう、というのが選択的夫婦別姓制度です。当たり前ですが、今まで通り夫婦同姓を望むカップルには、何の変化もありません。

反対派の人に問いたいのは、自分の価値観や好みで、大げさに言えば他人の幸福追求を妨げるその根拠は何か、ということです。反対の理由として、家族の一体感が薄れるとか、子供がかわいそうといった意見を聞きますが、いずれも説得力があるとは思えません。

夫婦別姓にもできる社会を認めるかどうか。それは、多様な価値観やライフスタイルの人が生きやすくする社会を望むのかどうか、というリトマス試験紙のようなものだと考えます。私などからすれば、夫婦別姓なんてあまり論点の少ない、比較的難易度の低い課題です。それすらもこんな風にすったもんだするというのは、多様性社会に向けての道のりはずいぶん遠そうです。

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