初詩集「くじけないで」が、詩集としては異例のヒットとなった柴田トヨさん。
先にNHKでドキュメンタリーが放送されたのに続き、今日から産経新聞で連載インタビューが始まりました。
NHKネットクラブ 番組詳細 ヒューマンドキュメンタリー「99歳の詩人 心を救う言葉」
【話の肖像画】くじけないで(上)詩人・柴田トヨ – MSN産経ニュース
トヨさん自身への興味もさることながら、こうした詩が多くの人の心をとらえるということにも、興味をそそられます。何でも読者カードが2万通戻って来ているそうですが、これは異例の多さなんじゃないでしょうか。
NHKの方でいくつか見たトヨさんの詩は、素朴で純粋で温かいものでした。これまでの人生ではいろいろ苦労されたようですが、それが昇華されたような感があるのが、優しさや大きさを感じさせる要因になっているのかな、と感じます。読む側にとっては、100歳近いおばあちゃんから、励まされているような慰められるような気持ちになるんでしょうね。番組にはトヨさんの詩に励まされたという人が数人出ていたのですが(たぶん読者カードを送った人にNHKが取材を申し入れたんでしょうね)、いずれも地方にお住まいの大人の女性でした。
トヨさんが詩を始めたのは、何と92歳の時。もともと舞踊が好きだったのに腰を痛めてできなくなり、ふさぎこんでいるところへ息子さんが勧めてくれたそうです。「いくつになっても人は新しいことを始められる」ということの奇跡的なお手本としても、メディアの格好のネタ(餌食?)となりそうです。
誰もがトヨさんみたいに旺盛なチャレンジができるとは思えません。ただ、トヨさんには少しでも長生きして、素敵な詩を書き続けてもらいたいですね。