ウーマノミクス

投稿者: | 2011-01-12

昨日のNHK「クローズアップ現代」は73分の拡大版で、テーマは「ウーマノミクス」でした。

NHK クローズアップ現代 “ウーマノミクス(女性経済)”が日本を変える

頼みの輸出では新興国のライバルとの激しいコスト競争にさらされ、人口の減少によって国内消費も冷え込む日本経済。この閉塞感を打ち破り、企業や社会を活気づける大きなカギになると熱い注目を集めているのが、働く女性たちの活躍=“ウーマノミクス”(女性経済)だ。

この言葉、私も少し前に週刊誌「Newsweek」で知ったところです。試しにネットで検索すると、既に2005~6年には日本でも使われていたようですね。

私が20代の頃(今から10~15年ほど前)は「女性が元気な会社は、業績が良い」なんてことが言われたものです。今はもう「女性が活躍できない企業は、存立が危うい」となりつつあるんじゃないでしょうか。特殊な業種・業態を除けば。

社会にとって女性の活躍が重要なのは、主に2つの側面があります。

  • サービス化、情報化など産業構造の変化で、女性の活躍できる場が広がった
  • 少子化の進む我が国では、女性は高齢者と並んで貴重な労働力供給源となる

最近になって「ワーク・ライフ・バランス」とか「ダイバーシティ」ということが盛んに叫ばれるようになりました。女性の積極的活用はその一環ですが、女性が働きやすい職場にするということは、高齢者や障害者、外国人、ひいては男性正社員にとっても働きやすい職場にするということ。女性が得をして男性が損をするとか、そんなゼロ・サムの話ではありません。

ただ番組を観ながらチェックしていたTwitterでは、そうした番組の論調に批判的な向きが少なくありませんでした。「ワーク・ライフ・バランス」とか「ダイバーシティ」という掛け声は先行しているものの、まだまだ浸透は不十分だな、と感じたことでした。Twitterやるくらいの人でもそのレベルですから、世の中全体では言葉や概念を理解していない人の方が多いかもしれませんね。

多くのつぶやきの中で「子供の立場は?」といったことを指摘するものが何件かありました。ご自分も両親共働きで寂しい思いをしたのだとか。これは確かに、考慮に値する問題かもしれませんね。機会があれば、別のエントリで考えてみます。

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