全国各地の児童養護施設に、匿名でランドセルなどを寄付する人たちが相次いでいます。
ほとんどが初代タイガーマスクの「中の人」である伊達直人を名乗っていることから、「タイガーマスク運動」と呼ばれていますね。
新年早々、寄付は実名を明かした上でやろう、という記事を書いた身としては、面はゆい現象です。たださすがにここまで同時多発的に寄付がブームになったとなると、称えるしかありませんよね。あとは、寄付する人には受け取る側ができるだけ喜ぶ物を配慮して贈っていただきたいですね。それと、このブームが一過性のものに終わらないことを祈ります。
それにしても、この件で改めてメディア(特にテレビ)の持つ力を思い知らされました。仮にメディアがこの件を当初から無視するとか小さく扱っただけなら、ここまでの広がりを見せることはなかったでしょう。ちなみに私は、一番最初に伊達直人を名乗った人も、別の匿名寄付のニュースを何かで知り、着想を得たんだろうとにらんでいます。
このニュース、世間では「心温まるニュース」として、概ね肯定的に受け取られているようです。メディアが「いい話」を積極的に取り上げれば、人々の善意の行いを促進するのに役立つんじゃないでしょうか。
ちなみに去年の暮れにこんな記事を書きましたが、案外社会的ニーズは高いんじゃないでしょうか。
この「タイガーマスク運動」、いろんな角度から論じることが可能でしょう。いずれにしろ、この件が長い目で見て日本の寄付文化の歴史においてエポック・メーキングな出来事となることを期待します。でないと、単なる「祭り」のネタだった、ということになりかねませんから。