音楽で「メシを食う」こと

投稿者: | 2011-01-19

もちろん、私のことじゃないですよ。。。

下記の記事を読んで、少し考えさせられました。

「もう音楽では食えない!」相次ぐ中堅グループの休止・解散劇 – 日刊サイゾー

あるバンドマンが匿名を条件に、ミュージシャンの生活事情を打ち明ける。 「椿屋四重奏のベーシストが引退を発表しましたが、身につまされる話です。今の時代、メジャーデビューしても給料は10万円もあればいいほうで、印税収入などを足しても20万円がやっと。一方、スタジオミュージシャンのギャラ単価も激減していて、バンドをやめても活路はありません。地元に帰って再就職するのが、経済的には一番安定しているのです」

世界的なアーティストであれば、年収は何十億円、何百億円にも上るのでしょう。、あるいは日本でも超有名なアーティストであれば、東アジアが「マーケット」になり、億を超える稼ぎがあることでしょう。一部のスーパースターがいる一方、それ以外のプロの稼ぎが低下する。音楽などエンタテインメント業界は、「スーパースター経済」を地で行く感じですね。

確かにこうした流れには、構造的なものがあります。ただいずれは、新たな「ビジネスモデル」が確立されて、食っていけるミュージシャンがまた増えるようになるのではないかと思います。また、そうあって欲しいものです。ただしそのビジネスモデルは一種類ではないでしょうし、それぞれのミュージシャンが複数の収入源のミックスを自分なりに最適化・最大化することを目指すようになるのでしょう。

消費者としてみれば、多様なジャンルや個性のアーティストが活動してくれることが、選ぶ楽しみにつながるわけです。パトロンというほど大げさなものでないにしろ、身銭を切って好きなアーティストを支える、という姿勢は持ちたいものですね。個人的には、少額の支払い、かつ値付けは鑑賞後、というのがカギになる気がします。あとよく言われるように、コピーはただかそれに近い値段で配り、ライブやグッズで儲ける、というのも「王道」でしょうね。

なお、音楽業界で起こっていることは対岸の火事ではなく、無形のサービスやコンテンツを売る幅広い業界に通じる面があると思います。研究、考察に値しますよ。まさに他山の石。

さて上記の記事は、以下のような情報で締めくくられています。

こうした厳しい懐事情を背景に・・・最近目立っているのが「ミュージックスクール講師」への転身だという。 「ミュージシャンの収入は減る一方ですが、『けいおん!』のヒットもあって、バンド志願者は急増しているのです。その受け皿として、大都市圏を中心にギタースクールやボーカルスクールが乱立していて、かなり腕の怪しいミュージシャンまで講師をやってますよ。その中には、受講料が年間100万円近くしているのに、ヘタなギタリストが好きな曲を適当に弾いて教えている、なんていう悪質なところも少なくありません」(前出のバンドマン)

こんなのは、さすがに持続可能なビジネスモデルではありませんね(苦笑)。

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