ニーズ(もしかしたらウォンツ)を掘り起こす

投稿者: | 2011-01-25

少し前にWBS(ワールドビジネスサテライト)で「復活するご用聞き」というレポートを観ました。

[WBS][動画]復活するご用聞き:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

家電量販店が出張サービスを始めたとか、若者が高齢者向けの何でも屋・便利屋ビジネスを立ち上げたとか。高齢者の生活上の「お困りごと」に対して、きめ細かく対応する。そんなビジネスの芽が出始めている、という趣旨でした。

後者の便利屋さんは、作業時間10分ごとに100円という明朗にして安価な料金体系を掲げていました。「採算はなかなか厳しい」と言っておられましたが、そりゃそうでしょう。今どき「時給」にして600円では、アルバイトのなり手すらなかなか見つからないほどの労働ダンピングですよ。

それはともかく、高齢者に日常的に接する機会を持てば、それをいろんなビジネスにつなげていけそうな気がします。他の専門家や業者との間を取りもつことで、マージンを受け取る。紹介された専門家や業者は低コストで顧客を獲得できる。そして当の高齢者も、自分のニーズに合ったサービスを信頼できる(はずの)相手から受けられる。前二者が無理して儲けようとしない限り、みんなハッピーになるんじゃないでしょうか。

その意味でも、さまざまな専門性を持った多様な事業者が生まれ、育っていくことが大事ですね。もとよりその主体は、企業だけでなく、個人やNPO的なものを含めての話ですが。

個人的には、この体制にさらに地域通貨を絡めることができれば、さらに面白くなるんじゃないかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください