民主化という嵐

投稿者: | 2011-01-29

エジプトが大変なことになっているようです。

チュニジアの政変が飛び火したと言われていますが、やはり長年の独裁体制に対する不満は、相当蓄積しているのでしょうね。そしてチュニジア同様、FacebookやTwitter、YouTubeなどが活用されていることから「まさにソーシャルメディア革命だ」なんてことが言われたりもします。

1989年の東欧革命に胸を熱くした人間としては、民主化に向けた動きは基本的に支持したいと思います。日本を含む先進国を見れば、民主化したからといって善政が約束されるわけではありません。けれども、表現の自由、情報アクセスの自由、そして選挙で自分たちによって政治を選び取る自由は、世界中のどこでも保障されてしかるべきものです。

今の世界には、いろんな問題があります。貧困の問題と並んで、抑圧的な体制の下で生きることを余儀なくされている人たちがいる、というの最優先で解消されるべき事態ではないでしょうか。この件について日本にいる我々にしてあげられることはあまりなさそうですが、せめてエールを送りたいですね。

そして言うまでもなく、この東アジアにも早晩民主化という課題をクリアしなければならない国がいくつもあります。とりわけ中国と北朝鮮については、できれば自分が生きているうちに、民主化した姿をこの目で見たいものです。

エジプトの件がどうなるかは、まだ予断を許しません。けれども、この動きが中東のあちこちに広がる可能性は小さくないようです。1989年から21年目。ソーシャルメディアという武器を手にして、世界は再び「民主化の季節」を迎えたのかもしれません。

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