過日、東京・新宿で行われている「明るい遺影写真展」を見に行って来ました。
このたび、協同組合日本写真館協会と株式会社アスカネットは、「明るい遺影写真展」を共同開催いたします。
全国の写真館の協同組合である日本写真館協会が率先して「遺影写真」というテーマに取り組み、広く全国に「遺影写真」の文化を広めるための写真展を開催することとなりました。
遺影写真というと、昔は白黒で、写っている人もそれこそ仏頂面というのが「常識」でした。それ用に写真が撮ってあることは少なく、集合写真を引き伸ばして(結果、ぼやけたものも少なくありませんでした)、合成で喪服を当てる、といった風でしたね。今思えば、ヒドい代物です。
それに比べると、今はカラー写真が当たり前。表情にしても、笑顔で写っていても全く違和感がありません。また合成や修正もデジタル処理されるので、昔に比べると不自然さが減っていると思います。
とはいえ、やはり遺影に使えるような写真というのは案外撮らないもの。年に一度とは言わないにしても、何年かに一度写真館へ行き、遺影にも使える写真を撮っておくことは悪くないんじゃないか、と展示を見て思いました。
ただ同時に、世はデジタル写真の時代です。デジタルフォトフレームなどの機器を使えば、スライドショーを手軽に表示することができます。「遺影を一枚選ぶ」というのが、遠からずナンセンスになるかもしれませんね。
写真というのは、故人をしのぶアイテムとしてかなり強力なものです。私などは生活の中であまり写真を活用している方とは言えません。デジタルカメラ・ケータイカメラやプリクラとともに成長した世代が、供養や追悼に写真をどう活用するか。未知だけに、期待感がありますねー。