おとといのNHK「クローズアップ現代」では、「ガソリンスタンドが消える」ということで、ガソリンスタンド過疎地なるものが取り上げられていました。
いまガソリンスタンドが急速に地域から姿を消している。理由は不況による節約志向やエコカー普及などによるガソリン需要の減少。09年度は1年間で1733ヶ所が消滅、平成になってから最多の減少数となった。過疎化が進むもともとスタンドが少ない地方では、ガス欠が頻発したり、高齢者がガソリンを入れるためだけに遠出を強いられるなど、くらしに深刻な影響が出始めている。
人口密度の低い地域で「お店」がどんどん潰れる。よくある話ですが、ガソリンスタンドに関しては以下の要因があるようです。
- 価格競争
- ガソリン需要の減少
- ガソリンタンクの更新期で、その投資負担に堪えられない
番組では、仕事に必要ということで片道23kmの道のりを毎日給油しに行く人が紹介されていました(しかも、車二台で一日二往復!)。地方ではクルマも一種の「ライフライン」ですので、切実ですよねー。寒冷な地域では、暖房用の灯油を買う場でもありますし。
買い物難民や買い物弱者の話題を、最近よくメディアで目にするようになりました。これからの日本、「昔は普通にあったものが消えた」とか「生活する上で**が不自由になった」といった話題がしょっちゅう出るようになることでしょう。
そんな中、番組では住民が結束してガソリンスタンドを復活させた事例が2つ、紹介されていました。民間事業者が去り、行政が当てにならないとなると、地域の住民が自分たちでやるしかないんですよね。少子高齢化は日本にいろんな社会問題を突きつけます。一方で財政面でも人的パワーの面でも制約がますますきつくなりますので、それに対処するのは今よりも大変になります。だからこそ、地域住民の自発的な活動が、不可欠となりますね。
少子高齢化はピンチですけど、それを社会が変化する機会・きっかけとするしか、我々の進むべき道はないでしょう。私がTwitterでやや悲観的なつぶやきをしたところ、ある方から突っ込まれました。
私(yuigon_info)>> 社会全体が老いていくと、これまで当たり前だったものが失われたり、不自由になったりするんですよね。。。個人の場合は老いから学ぶこともあるでしょうが、社会の場合は負のスパイラルになりがち。
trickhuntさん>> そこからの学び、そして復活もあり得るのでは?
ごもっともです。