このブログでは取り上げませんでしたが、さる2月6日に行われた愛知・名古屋の選挙は衝撃的でしたね。
既成政党や現職議員に対する強烈な「ノー」の意思表示だったと思います。その点では、民主党が政権に就くこととなった一昨年の総選挙に通じるものがあるようにも思います。あの時否定されたのは、自民党であり、麻生政権でしたが。
政治における既成政党不信、既成政党離れは今に始まったことではありません。けれど、民主党への政権移行が失望に変わりつつある中、有権者の不満や怒りはマグマのように鬱積しつつあるように見えます。4月の統一地方選、そして来たる衆議院選では、それがまた「爆発」することになるのではないでしょうか。
政治の場合は「有権者」ということになりますが、これに限らず、サービスや製品を提供する側が、それを選ぶ側に見放されつつある、という構図は、社会のいたるところに見受けられます。
- 霞ヶ関を始めとする「お役所」
- マスメディア
- 大手電機メーカー
- 百貨店
私の見るところでは、お寺もその道をたどりつつあるように思われます。
共通するのは、消費者など選ぶ側が求めているものに鈍感になり、役に立たないものとなりつつある、ということです。もちろん当事者の中には変化の必要性に気付いている者もいるでしょうが、少なくとも今のところは、全体としてニーズに対応できていない、というのが実情でしょう。
他の業界にある人も、他人事ではないと思います。選ぶ側の求めるものは目まぐるしく移り変わります。今何とかなっているからと言って、今後も安泰である保証なんて、どこにもありませんから。