かみあわない議論

投稿者: | 2011-02-23

主にネットを通じて言論活動(?)をしている自分ですが、直接間接に「議論がかみあっていないなぁ」というケースがよくあります。

意見が違うのはもちろん、それ以前の事実認識や、議論に用いる概念がお互いの間で食い違っているケースが、少なくないんですね。これでは、仮に対話のようなものがあったとしても、相手のことを「何て分からず屋なんだ」と確認して終わるだけでしょう。

あともっと多いのが、自分の中で「バカな敵」をつくって、それを批判しているケース。当人は自分の正しさをアピールしているつもりかもしれませんが、ただの自己満足にしかすぎませんよね。完全に理解するのは難しいにしても、批判する相手・立場の意見や言論に真摯に耳を傾けた上で批判する。これが、マナーなのではないでしょうか。

最近だと、NHKの「無縁社会」キャンペーンが笑いものになっています。私もNHKに対して文句を言いたいところがないわけではありませんが、問題提起そのものは是としたいと思います。そして何より、これを笑いものにする人が少なくない、というところに今の日本社会の弱点のようなものが見える気がします。問題意識すら共有できないようでは、建設的な解決策が生まれてくるはずがないじゃないですか。

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