「学生の本分は学業」などと安易に言ってほしくない

投稿者: | 2011-03-10

表題のようなこと、言う人は結構いますよね。

えてして、学業以外の活動、たとえば部活動だったりアルバイトだったり、最近で言えば社会貢献活動のようなものに打ち込んで、学業がおろそかになることをたしなめる文脈で使われます。お言葉には一理ありますが、私の中には「そうとも言い切れないんじゃない?」という思いがあります。

ここで言う「学生」は主に大学生を想定していますが、高校生や中学生を含め、学校でのお勉強(それは通常「座学」です)で学べることは限られているのではないでしょうか。また、勉強の中身によっては実生活、社会生活を通じての体験や気付きが、学習の進展を促進するという面もあるように思います。程度の差はあっても、多くの人文・社会科学系の学問については、そう言えるのではないでしょうか。

「勉強だけしていればいい」というのは、勉強を重視しているかに見えて、実はその効果に頓着しないただの「ガンバリズム」に過ぎないことが多いのではないでしょうか。生涯学習の時代、学生は学校の勉強だけしていれば良いというものでもないでしょう。同時に大人も、生涯にわたって様々な機会をとらえて学び続ける。それがあるべき姿だと思うんです。

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