原発をどうするか

投稿者: | 2011-04-04

少し前だと、「TPPにどう向き合うか」が試金石というかリトマス試験紙だったと思います。

今は間違いなく「原発にどう向き合うか」でしょう。多くの人は「3.11」の前後で物の見方、見え方は変わったでしょうが、原発についてはそれが一番顕著なのではないでしょうか。

現状、日本人にとっての選択肢は、おおよそ次の4つがあろうかと思います。

  1. 原発を今よりもっと増やして、基幹エネルギーとする
  2. 今ある原発は稼働させつつ、 新設は控える
  3. 無理のない程度に原発依存度を減らして行く
  4. 今すぐ、原発をやめる

こうして書いてみると、1.も4.もおよそ非現実的なので、結局は2.か3.、あるいはその近辺に我々の進む道を見いだすしかないのでしょう。

自分は正直、世の大勢に比べれば原発容認派の方に傾斜していると思います。反原発派があまりに痛いので、それに対する反発というかバランスを取っている、という面も多分にありますけどね。

今回の事故によって、原発推進というのは非常に旗色が悪くなりました。「それでも原発を」と思っている人はいくらかいるでしょうが、反対派ないしは中間派(きっとこれが多数派でしょう)を説得する気力がしばらくは出ないでしょう。声高に原発を擁護したとしても、時代錯誤みたいに扱われるのがオチですしね。

私も、他に代替できる電力源が確保できるなら、原発依存度を下げていくことには反対しません。もちろん節電や省電力化の努力も同時に進める、という前提ではありますが。その意味で「景気のことなど気にせず、とにかくすぐに原発をやめろ」といった意見には全く賛同できません。起こり得る社会的・経済的マイナスに対して無警戒にすぎ、無責任だと思うからです。

議論することは必要です。でも冷静に議論しなければ、実りある社会的合意は生まれないのではないしょうか。

原発をどうするか」への1件のフィードバック

  1. 石橋秀治郎

    東京電力の処理水の保管に苦慮されています。思い付きの案で確証はないのですが、処理水を寒天を使用してゲル状にできれば良いなーと思います。どなたか実験できませんか・

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