キュレーターになるためにやるべき4つのこと

投稿者: | 2011-04-17

キュレーターとかキュレーションいう言葉を、最近よく耳にします。

元は博物館や美術館などで働く専門職のことですが、最近は情報全般について使われることが増えています。私流に言えば「情報の目利き」といったところでしょうか。

キュレーター – Wikipedia

キュレーター (curator) とは、欧米の博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す。

従来も、いろんな専門分野や業界にキュレーター的な役割を果たす人はいたでしょう。ネット、とりわけソーシャルメディアが進化したことによって、1)キュレーターになる敷居が下がったこと、2)優れたキュレーターが大きな影響力を持つことができるようになったこと。これらが、目新しい動きなんだと思います。

不肖私も、遺言や葬送分野におけるキュレーターたらん、と日々情報を摂取し、適宜発信しております。いろんな試行錯誤も経てきました。そんな私から、以下のご提案を。

対象となる分野、テーマ、用語を決める
まずはこれが決まらなければ、どうしようもありませんよね。関心のあることを追っかけていたら、自然に「専門家」になった、なんてこともあるかもしれません。その場合でも、どこかの時点で「これにする!」という決断が必要でしょう。

Googleニュースで検索する
これが基本になります。Googleニュースは多様なニュースメディアを巡回していますので、ここをチェックすればWeb上にニュースとして流れる記事のかなりの部分は捕捉できるはずです。

Twitterをウォッチする
次は、これ。私はある時に「遺言」「相続」「葬儀」で検索した結果が常時画面にされているようにしたところ、Twitterの使い方が変わりました。分単位で話題のネタやつぶやきが拡散していくさまは、何とも言えないものですよ。

関連するニュースサイトや人のブログ、Twitterをフォローする
新聞や雑誌の定期購読みたいなもんですね。この時、自分と興味は近いけど、専門のバックボーンが違うとか、微妙にスタンスが違う、という人が見つかると、とても有益でしょう。

おおよそ上のような「情報の網」を張り、日々情報収集します。そして気になったものには、できれば自分の解釈や解説を付けて、自分のブログやTwitterを通じて他人に伝える。これを何ヶ月も、あるいは年単位で繰り返してくると、自ずと「目」が養われてくるものだと思います。

そして当該の分野でいっぱしの「目利き」と認められれば、さらにいろんな情報が入ってくるようになったり、著名人に会えたりと、ウハウハ・・・。なんてことになるかどうかは分かりませんが、他人に「有益な情報をありがとう!」と感謝してもらえるのは、十分なごほうびになることでしょう。

一人でも多くの方が自覚的にキュレーターとなり、社会の知的生産性が飛躍的に向上することを望みます。

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