興味深い記事を見つけました。
進化するピアツーピア(すっぴんの人間同士の)オンライン関係とサービス
それはいわば、P2P 1.0だった。主役はeBayとCraigslist、数十億人を結びつけるネットワークだった。これら2社は今でも頑張っているが、でも今は、ピアツーピアの進化形であるP2P 2.0が始まっている。
P2P2.0の具体例として、
- ベビー服や子供服、子供用品の売買を支援するthredUP
- 借り手と貸し手を結びつけ、クレジットカードの負債や小企業の債務の借り換えを助けるLending Club
- 自分の住まいを宿泊用に貸し出せるAirbnb
- 車を共有するネットワークのGetAround
などが挙げられています。
日本ではネットオークションくらいしか普及していないので、随分進んでいるなぁ、と感じました。国民性の違いもあり、アメリカで繁盛したサービスがすべて日本でも成功を収める、というわけでもないでしょう。ただ、企業など供給者と消費者が截然と分かれていた時代に比べると、確かに新しい潮流が生まれているんだな、と感じます。
昨年「シェア」という言葉がマーケティングなどの分野でもてはやされましたが、それも同じ流れの中にあるのかもしれません。
個人的には、日本でこうした個人間取引=P2P2.0が普及するなら、
- 電子化された地域通貨
- 地域SNS
とセットになってくれると、さらに可能性が広がりそうだなぁ、と見ています。個人間取引と社会関係が、相互に活性化し合う、相乗効果を生む、というイメージです。何が生まれるか、今の段階で確定的なことは言えません。ただ、新たな経済や社会に向けた突破口になりそうな気がしませんか?
先述の記事は、下記のように結ばれています。
不況からの回復の歩みの遅い合衆国経済にとっても、人びとを結びつけて何かを実現するという新しいアイデアの続出は、貢献するところが大きいだろう。またそんなサービスの海外展開の可能性も、けたたましく大きい…情報化がすでに進んでいる国や文化圏ではとくに。というか、それの持つ可能性がとても大きいからこそ、飛行機の座席を交換するとか、何かの大会のときに、夜横になるための安価な場所を探すといった単純な欲求が、全世界に浸透するほどの新しい、お互い人間同士としてうち解けたざっくばらんな、マイクロ経済を作り出し、加速するのだ。
ちょっぴり、ワクワクしますね。